チョットいいお話♪

2012年10月10日 20:45

「M田さん」より、在学当時の「チョット良いお話」を伺いました♪

 
 
 ご存知の方は、殆どいらっしゃらないとは思いますが…私が中2から卒業までの間、TJSの下校時、毎日のように校門の前に来ていた、近くの松山高職の男子学生がいました。
 最初のころは、遠くからこちらを見ているだけでしたが、次第にたどたどしい日本語で話しかけてくるようになってきました。連日顔を合わせ、言葉を交わし仲良くなり同級生共々、彼の自宅にもお邪魔をし、ご両親(お父さんは台湾国鉄の職員さんでした。)を交え食事をご馳走になるほど親しくなりました。
 
 なぜ毎日のようにTJSの校門前に来ているのか…その理由を聞いてみると、「自分は事業を起こしたい」「日本相手のビジネスが有望だと思う」「TJSの生徒と仲良くなれば、その父母を通じて日本企業にパイプができるかもしれない」との事でした。その後も仲良くさせて頂きましたが、私は、卒業とともに帰国し、彼との連絡も残念ながら途絶えてしまいました。

 それから38年、今年の7月に訪台し当時の同級生「I見君」と再会した時、I見君が彼の事を突然話題にしてきました。
 
 私の帰国後も彼は日本企業ときっかけを求めて、TJS校門前に通っていたそうです。
最初は、冷ややかだった学校側の対応も少しづつ変わり、やが某先生の紹介で、ある日本企業から小さな仕事を依頼されたそうです。
 
 彼はこのチャンスを逃さず相手の信頼を得、そのことをきっかけに当初の希望どうり起業に成功し、
やがては、その誠実な人柄もあって台北実業界の重要人物になり、現在では事業とともに名誉職として某国際競技団体のアジア協会の会長を務めているとのことでした。
 
 TJS松山校舎の校門前で、少し恥ずかしそうに立っていた記憶の中の彼の姿と、I見君から聞いた現在の彼の立場とのギャップに驚いたものの、旧友の成功を大変嬉しく思い、帰国し競技団体のHPを検索してみると、昔の彼の面影そのままの顔写真がアジア協会長の肩書でアップされていました(因みに副会長は、アラブの何処かの王族のようです)。
 
 あまりの懐かしさに、HPに記載されていたメールアドレスに彼あての挨拶を送信(もちろん日本語で;笑)してしまったのが数カ月前でした。

 先日、私の携帯にめったにない海外からの着信表示があり、出てみると懐かしい声で(友人の声というのは数十年経っても覚えているものです)昔よりもずっと上手くなった日本語で「久しぶり、元気にしていましたか?」と第一声…声の主はもちろん彼でした。送ったメールに気が付き、即電話してくれた様子、立場は変わったものの38年前の校門前での立ち話と同じ気軽さでお互いの現況等を、暫し語り合いました。

 当時の事は、彼にとっても忘れられない思い出だそうで、自分の成功のきっかけとなったTJSには本当に感謝しているとの事です
 次回は、日本になるか台北になるかはわかりませんが必ず会って一杯やろうと約束しました。私は、台北でI見君も含め(偉くなった2人を相手にやや気後れしますが)あの時の松山校舎校門前の事を肴にじっくりと飲みたいと思っています。台北に行く楽しみがまた一つ増えました。

 TJSは本当にいろいろなものを今でも与えてくれます。(2012年10月3日)
 
 
 

 ☆☆☆ 皆様の、TJSにまつわる、チョット良いお話もお待ちしておりま~す♪ ☆☆☆